次郎丸動物病院の消化器科・一般診療科

こんな症状はありませんか?

  • 下痢をしている
  • 嘔吐した
  • 食欲がない
  • 軟便が続く
  • 異物や中毒物質を飲み込んだ

このような症状がみられたら、消化器科・一般診療科の病気の可能性があります!




考えられる病気・疾患について


犬の主な消化器科の病気・疾患

急性膵炎を含んだ胃腸炎

腸炎は下痢、血便、嘔吐、元気食欲低下などの症状を起こす消化器疾患です。原因は様々ですが、細菌や寄生虫の感染、食物アレルギー、中毒物質の摂取、ストレス、不適切な食餌などが挙げられます。下痢の場合は糞便検査を実施して寄生虫の感染があれば駆虫薬で対処し、感染がなく、比較的軽度な症状であれば対症療法により多くの場合は数日で改善します。嘔吐が重度で食欲が廃絶している場合、急性膵炎と呼ばれる命に関わる状態まで悪化していることがあるため、症状が重度であったり繰り返している場合は、血液検査や超音波検査、内視鏡検査を実施して原因を特定した上で治療をします。食物アレルギーや食物不耐性が疑われる場合はフードを変更していただき、フードが合えば遅くとも2週間前後で改善が見られます。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
・嘔吐した
・下痢 血便をした
・食欲がない
・お腹が痛そうなお祈りのポーズをする
・いつもと違うものを食べさせた
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慢性腸症

慢性腸症とは、なんらかの原因で3週間以上下痢や嘔吐といった消化器症状が続いている状態を言います。炎症性腸疾患(IBD)や食餌性アレルギーといった主に体質が関係する病態、膵外分泌不全症や胃腸の腫瘍など特定の疾患が引き起こす場合などがあります。下痢や嘔吐が長期化すると血液中のタンパク質が失われるため、低タンパク血症を引き起こし、浮腫や吸収不良を悪化させ、治癒が難しい状態まで落ち込んでしまいます。そこで早期に病気を診断し、食餌を含む生活習慣の改善や、特定の抗生物質や消化酵素剤や消炎剤など原因に応じた服薬が必要になります。重度の場合、血漿輸血を含む積極的な治療が必要なこともあります。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
・3ヶ月以上下痢や嘔吐が続く
・浮腫で皮膚がポヤポヤしている
・食欲不振が続く
・毛艶が悪化している
・おやつを多給している
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誤食

わんちゃんが異物を飲み込むことはよくあります。飲み込んだ異物を嘔吐してくれれば問題ありませんが、腸に詰まるようなある程度の大きさのものや、中毒物質を含むものの場合早急に体外へ取り出す必要があります。吐かせることができるものは催嘔吐薬で人為的に嘔吐させて治療します。催吐ができない、もしくは難しい場合、全身麻酔下で胃内視鏡や胃洗浄を行ったり、開腹手術で取り出す必要があります。当院では、安全に処置ができるように、麻酔処置前に血液検査、消化管造影を含むレントゲン検査、超音波エコー検査などを行い、原因をできる限り特定します。わんちゃんの状態を十分把握してから麻酔を行い、胃内視鏡や胃洗浄、開腹手術による異物摘出を行なっております。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
・おもちゃなどの異物を食べてしまった
・ひづめやジャーキーなどの硬い大きいおやつを丸呑みしたあとから苦しそう
・嘔吐を何度もするが胃液しか出てこない
・薬や玉ねぎ、チョコレートなどの中毒物質を食べてしまった
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猫の主な消化器科の病気・疾患

異物による腸閉塞や中毒

好奇心の強い猫ちゃんは、ビニールや毛玉、ヒモ状の異物などを飲み込み、胃腸に詰まらせる事があります。大抵の場合内視鏡や外科的な対応が必要となります。催吐処置で吐き出してくれるケースもあります。異物によって胃腸の通過ができなくなると、必ず嘔吐の初期症状と食欲の不振が続きます。嘔吐しているのに腹部エコーやレントゲン消化管造影により異物が確認された場合、内視鏡または外科手術によって異物を除去しないと症状が解決しません。早期発見早期異物除去が出来れば比較的予後が良い事が多いですが、胃腸に穴があくことで起こる腹膜炎などの合併症があると命に関わる可能性が出てきます。催吐処置、内視鏡、外科手術に対応できますので、吐き戻しがある場合は、動物病院にお問い合わせください。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
・吐き戻しがある
・食欲がほとんどない
・元気がない
・異物を食べた可能性がある
・体重減少 ・嘔吐
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慢性腸症

慢性腸症とは、なんらかの原因で3週間以上下痢や嘔吐といった消化器症状が続いている状態を言います。炎症性腸疾患(IBD)や食餌性アレルギーといった主に体質が関係する病態、胃腸の腫瘍など特定の疾患が引き起こす場合などがあります。下痢や嘔吐が長期化すると栄養状態が悪化し、治癒が難しい状態まで落ち込んでしまいます。そこで早期に病気を診断し、食餌を含む生活習慣の改善や、特定の抗生物質や消化酵素剤や消炎剤など原因に応じた服薬が必要になります。血統証のある猫ちゃんで多い印象があるため、遺伝的な要因も否定できないこともあります。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
・3ヶ月以上下痢や嘔吐が続く
・食欲不振が続く
・特殊な種類の猫である
・おやつを多給している
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三臓器炎

猫ちゃんの十二指腸という小腸の入り口部分には、胆嚢で作られる胆汁が分泌される胆管と膵臓で作られる膵液が分泌される主膵管・副膵管が開口しています。この形状が特殊なため、免疫反応や食べたものの影響などで分泌がおかしくなる事があります。そうすると黄疸や肝炎、胆嚢炎や膵炎などが合併するような激しい胃腸障害が起こる事があります。このような病態を俗に猫の三臓器炎と呼ぶ事があります。放置すると危険になる事がありうる病態です。抗生物質や抗炎症剤や胃腸薬へ反応してくれるようなら改善が見られる事があります。
このような症状が出た場合、ご連絡ください
・吐き戻しがある
・食欲がほとんどない
・元気がない
・白目や歯茎が黄色い
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消化器科治療つの特徴


  1. 01

    必要な検査をすること、必要ではない検査はしないこと

    ワンちゃんやネコちゃんの嘔吐や下痢は、ほとんどの場合は、一過性のもので、適切な治療によりすぐに改善することがほとんどです。ですが、一部で重大な病気が隠れており、適切な検査や原因疾患へのしっかりとした治療が必要となる場合もあります。当院では、そのあたりを問診や一般身体検査から判断し、飼い主様と十分相談してから、必要と判断されれば検査をお勧めさせていただいております。
  2. 02

    様々な検査や治療方法が対応可能

    検査が必要とされた場合、血液検査、レントゲン検査、超音波検査、糞便検査が実施可能です。内視鏡処置や外科手術などが必要な場合も対応可能です。
  3. 03

    豊富な手術実績と術後管理

    異物の除去から、腫瘍の切除、消化管の吻合など様々な手術実績があります。また、胃捻転や消化管閉塞など、緊急を要する手術も可能です。消化管の手術は、術後の入院管理も重要になります。当院では、輸血を含むカロリー輸液やカテーテルによる経胃経腸栄養療法などで、治癒の促進に努めています。





消化器科治療の流れ


STEP

受付・問診

受付いただきましたら、スタッフから問診させていただきます。どのような症状がいつごろからあるのかお伺いさせていただきます。便をお持ち頂いている方はスタッフにお渡し下さい。
STEP

身体検査

丁寧に一般身体検査を実施させていただき、お腹に痛みがないか、腫れている部位がないかなど、お腹を中心に全体的に触らせていただきます。他に異常がないかも確認します。身体検査で分かったことから疑われる疾患についてお話しし、その疾患を確認するための検査についてご説明します。
STEP

検査

下痢や血便といった便の症状の際にはまず糞便検査を行います。また嘔吐など上部消化器疾患の症状の経過や重症度、触診の結果によっては腹部エコー検査、血液検査、レントゲン検査をご提案させていただきます。
STEP

検査結果の説明・治療方針のご相談

検査結果に応じて診断を行い、診断に基づいてお薬や注射、食事療法などの治療をご提案させていただきます。必要に応じて更なる精査を目的に消化管造影検査や内視鏡検査をご提案させていただくこともあります。なお、ご飯やお水を十分に取れず脱水などで弱ってしまうことが想定される動物に関しては入院治療をお勧めすることもあります。
STEP

お会計・次回の予約

お会計、お薬のお渡しは受付からさせていただきます。軽症の方はお薬を飲んでいただき様子をみていただきます。中程度から重度の症状の方は病状に合わせて次回の再診の目安をお伝えさせていただきます。

料金表

検査費用



軽度 990円(糞便検査 直接法+集中法) から
重度 6600円(系統的腹部超音波検査) から

治療費用(動物種・体重により変動します)



軽度 730円(注射1種) から
重度 33000円(全身麻酔下胃内視鏡処置) から

次郎丸動物病院へのご予約・お問い合わせ

【電話受付】 9:30〜12:30/16:00〜18:30(診察終了30分前まで) 【休診】火曜・祝日・金曜午後