症例紹介

犬の皮膚病治療における食事療法の重要性について|獣医師が解説

皮膚科 症例紹介

犬の皮膚病治療における食事療法の重要性について|獣医師が解説

福岡市早良区、福岡市西区、福岡市城南区、福岡市中央区、糸島市のみなさん、こんにちは。
福岡市早良区の次郎丸動物病院の獣医師の矢野です。
犬の皮膚病は、動物病院でよく診察する病気のひとつです。かゆみや赤み、脱毛、湿疹などの症状がみられ、治療しても再発を繰り返すことがあります。
皮膚病の治療では、飲み薬やシャンプーなどが中心となりますが、食事療法も皮膚の健康を維持するうえで大切な役割を果たします。

食事と皮膚病の関係

犬の皮膚は、外部からの刺激や細菌などから体を守るバリア機能を持っています。
この機能を正常に保つためには、良質なタンパク質や必須脂肪酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が必要です。
栄養バランスが崩れると、皮膚や被毛の健康が損なわれ、皮膚トラブルにつながることがあります。

食事療法が効果的な皮膚病

特に食事療法が重要となるのが、食物アレルギーによる皮膚炎です。
食物アレルギーが疑われる場合には、原因となる食材を避けるため、加水分解タンパク食や新奇タンパク食などの療法食を使用します。
通常、一定期間(一般的には8週間程度)食事を厳密に管理し、症状の変化を確認します。
また、アトピー性皮膚炎などでも、オメガ3脂肪酸などを含む食事が皮膚のバリア機能を補助し、治療の助けになる場合があります。

食事療法で注意したいこと

食事療法は、単にドッグフードを変更すればよいというものではありません。
特に食物アレルギーの診断を目的とする場合には、おやつや人間の食べ物なども含めて、獣医師の指示に従った食事管理が必要です。
また、すべての皮膚病が食事によって改善するわけではありません。細菌感染、寄生虫、環境アレルゲンなど、原因に応じた治療を併用することが大切です。

まとめ

犬の皮膚病の治療では、原因を正しく診断し、適切な薬物療法やスキンケアと食事療法を組み合わせることが重要です。
特に慢性的なかゆみや繰り返す皮膚炎がある場合には、食事が関係している可能性も考えられます。
愛犬の皮膚トラブルがなかなか改善しない場合は、食事内容についても動物病院で相談してみましょう。


次郎丸動物病院へのご予約・お問い合わせ

【電話受付】 9:30〜12:30/16:00〜18:30(診察終了30分前まで) 【休診】火曜・祝日・金曜午後


このフレンチブルドックの子は瞼や口唇を中心に著しい腫れと痒みがありましたが(最初の写真)、1週間の治療でその腫れがひいているのがわかります(次の写真)。



この子は全身に脱毛を伴う湿疹と特に後ろ脚のももに瘡蓋と痒みと痛みを伴う皮膚病がありました(前の写真)が、1週間の治療で著しく改善しています(後の写真)。



この子も全身と顔周囲に皮膚の欠損、赤み、痒み、腫れを伴う痛々しい皮膚病がありましたが、次の写真のように1週間である程度の沈静化と痒みの喪失が治療により実現できました。


3例とも食事の適正化によく反応した事例でしたので、紹介させていただきました。