症例紹介

猫の糖尿病の症状と原因、治療について|獣医師が解説

内分泌科 症例紹介

猫の糖尿病の症状と原因、治療について|獣医師が解説

福岡市早良区、福岡市西区、福岡市城南区、福岡市中央区、糸島市のみなさん、こんにちは。
福岡市早良区の次郎丸動物病院の獣医師の矢野です。
猫ちゃんが調子を崩すと、飼い主さんとしてとても心配になりますよね。
今回は、猫の糖尿病の症状と原因、当院での治療についてお話しさせていただきます。愛猫が元気で健康的に暮らすために、糖尿病について理解しておくことはとても大切です。

【猫の糖尿病の症状】

糖尿病は、猫にも見られる代表的な内分泌疾患で、高血糖症状が特徴です。以下は一般的な症状ですが、全ての猫に当てはまるわけではありませんので、異変を感じた際は早めに獣医師に相談しましょう。仮に糖尿病が進行してしまうと命を落とす可能性がありますので、症状の早期発見と早期対応が大切です。
1.    食欲の変化: 突然の食欲不振や逆に食欲の増加が見られることがあります。
2.    体重の変化: 痩せているにもかかわらず食欲が旺盛であったり、逆に体重増加が見られることがあります。
3.    頻尿・多飲: 猫が異常に頻繁に水を飲んだり、頻尿をする場合があります。
4.    弱りやすい: 元気がなく、一般的に活発ではないように見えることがあります。後ろ足のかかとをついて歩く特徴的な歩き方をする子もいます。
5.    毛づくろいの変化: 毛づくろいが減ったり、不十分になることがあります。毛づやが悪化し、不毛が目立つようになる子もいます。
これらの症状に気付いたら、すぐに獣医師の診断を受けることが大切です。

【猫の糖尿病の原因】

猫の糖尿病の主な原因は、インスリンというホルモンの不足または効果の低下です。インスリンは体内のブドウ糖を取り込み、エネルギーとして利用するために重要な役割を果たしています。インスリンの不足によって血糖値が上昇し、糖尿病が発症します。肥満、運動不足、遺伝的要因などが糖尿病のリスクを高める要因とされています。

【猫の糖尿病の治療】

猫の糖尿病の治療は、獣医師の指導のもとで行われることが重要です。一般的な治療法には以下のようなものがあります:
1.    インスリン注射: 獣医師が処方した適切な量のインスリンを定期的に猫に皮下注射します。定期的に血糖値をモニタリングし、適切な量を調整します。
2.    適切な食事管理: 猫の食事内容を見直し、糖尿病の管理に適したバランスのとれた食事を与えます。
3.    経過観察と定期健診: 獣医師の指示に従って、猫の健康状態や血糖値の経過を確認します。

糖尿病は早期発見と適切な治療が重要です。定期的な健康診断を行い、猫の健康を見守りましょう。また、日常的なケアや適度な運動も猫の健康維持に貢献します。重症化すると命を落とすこともある怖い病気なので、症状の早期発見に努め、おかしいと感じたら動物病院にお問い合わせください。当院では、お年寄りの飼い主さんでも簡単に対応可能な方法での糖尿病の治療を行うことができます。入院での集中治療が必要な重症例の対応も可能です。ご心配な方はお気軽にお問い合わせください。


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