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子犬をお家に迎え入れた時、特に1ヶ月までの注意点について|獣医師が解説

予防ワクチン・健康診断 症例紹介

子犬をお家に迎え入れた時、特に1ヶ月までの注意点について|獣医師が解説

福岡市早良区、福岡市西区、福岡市城南区、福岡市中央区、糸島市のみなさん、こんにちは。
福岡市早良区の次郎丸動物病院の獣医師の矢野です。
新しく子犬を迎えた時、どのようなことに注意すべきかは飼い主さんの関心どころだと思います。今回は、当院で考える子犬をお家に迎え入れた時の注意点についてお話しさせていただきます。

【イントロダクション】

新しい家族がやってくるという喜びと興奮。子犬をお家に迎え入れることは素晴らしい冒険ですが、同時に責任も伴います。基本は早期に問題に対応するように努めることです。かかりつけとなる動物病院を見つけておいて、いつでも相談できるようにしておきましょう。

【1. 家の準備】

子犬を迎える前に、彼らが快適に過ごせるように家を準備しましょう。安全なスペース、適切なベッド、おもちゃ、食器類などが揃っていることが大切です。

【2. 動物病院での診察】

子犬を迎え入れた後調子が良さそうでも1週間程度のうちには、獣医師による健康診断を受けることが重要です。子犬を購入された場合、環境の激変によって直後から子犬は健康を崩すリスクにさらされます。現在の状況を把握するために、まず獣医師の診察を受けるようにしましょう。生後半年くらいは、ちょっとした体調変化が子犬の生命を脅かす事態を招くことがあります。特に食欲がない、吐いた、下痢した、元気がないと言った症状を放置することは非常に危険なので、そのような症状がある場合、直ちに獣医師の診察を受けるようにしてください。また、ワクチンのスケジュールや予防医療について相談し、必要な予防接種を受けさせましょう。

【3. 適切な栄養】

子犬は成長期であり、適切な栄養が不可欠です。高品質な子犬用フード(総合栄養食と書かれた子犬・成長期用のドックフード)を選び、食事の頻度や量を獣医に相談しながら調整しましょう。たいていの子犬は一日5回程度に分けて、頭の大きさの7割程度のボリュームのフードを一回量として与えると良いと思います。下痢や嘔吐がある子犬は離乳に失敗していることがあり、子犬用の粉ミルクから離乳をやり直す必要があることもあります。犬のおやつや人の食べ物を与えることは、問題を大きくしかねませんのでやめましょう。

【4. 社会化とトレーニング】

混合ワクチン接種が終わった後は早い段階から社会化と基本的なトレーニングを始めることが重要です。他の動物や人との接触、基本的な命令(食事の際のおすわり、ふせ、待てを教えてゆくこと)で従順さを育てましょう。ワクチン前は伝染病感染のリスクがあるため、外に出したり、犬の集まるところに連れてゆくことは避けましょう。

【5. 定期的な運動と遊びと休息】

子犬はエネルギッシュで好奇心旺盛です。定期的な運動や遊びを通じて、健康な成犬へと成長する手助けをしましょう。混合ワクチン接種後は散歩を中心とした規則正しい運動の機会を作ってあげてください。また、生活として遊びと食事、休息を半分半分くらいで生活してきます。おうちに来た嬉しさから遊びすぎて疲れさせないように、犬が休息しているときは静かに見守ってあげる時間も必要です。

【6. 注意深い監視】

子犬は好奇心が旺盛で、事故が起こりやすい時期です。危険な物や場所から遠ざけ、常に注意深く監視しましょう。口に入る大きさのおもちゃは誤嚥の可能性があり危険です。ある程度十分な大きさのおもちゃを利用するようにしましょう。

【7. 愛情とコミュニケーション】

最も重要なのは愛情とコミュニケーションです。子犬との信頼関係を築き、彼らが安心感を持てるように心掛けましょう。

【まとめ】

子犬をお家に迎え入れる冒険は楽しくもあり、責任も大きいものです。適切なケアと注意を払いながら、新しい家族メンバーとの素晴らしい時間を過ごしましょう。何かわからないことや異常と感じたことがあればすぐに動物病院の診察を受けるようにしてください。早期の対応によって問題を未然に防ぐことができます。獣医のアドバイスを積極的に取り入れ、子犬との絆を深めていきましょう。
当院では、飼主様の希望に応じて適切に診断し治療することを大切にしていますので、お気軽にお問い合わせください。


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